前回(3月12日)の思案を基に色々考えてみた結果、彫刻方法を変えてみることに。
彫刻機はRayjet 30w機のみに絞り、DPIの値を変える、フォーカスの高さを変える、水に濡らす、マスキングテープを貼る、などなど、思いついたことを試してみました。
※画像内すべて牛革です。
結果、牛革であれば、なめし方(クロム、タンニン)、革の厚み、ツヤの有無、シボの有無等関係なく
power 20 speed 70 DPI 1000 で彫刻できそうです。
ただし、比較的powerが弱くspeedが早めですので、彫刻痕の溝(凹み)はほぼありませんが。
そして、そのまま彫刻すると彫刻痕に焦茶の色(焼けた痕)が色濃く残りますが、革の表面を水に濡らして彫刻すると随分と焼け痕が薄く仕上がるようです。
あと、フォーカスの高さを変えると、同じように表面を濡らした革でも焼けた痕の色が異なり、革の厚みに対し相応な高さにするとほぼ色が付かず、+2mm(-2mm)にすると少し色が付きました。
『彫刻痕(溝)に焼けた色が付かない』ということはつまり、焼けた色(焦げ茶の色)はなくなりますが、その分革が汚れるリスクも減るということになりますね。
茶色や黒色など色味の濃い革に彫刻する分には彫刻後、湿らせた布で焼け痕を軽く拭いても大して問題は無いように思いますが、色味の薄いもの、特に白色の革は明らかに汚れが移り色が変わってしまいますので、『革を濡らして彫刻する』この方法は有効なのではないかと思います。
今回、水で革の表面を濡らすのは、霧吹きで『少し』ではなく水溜りが出来るくらい『しっかり』吹き付け、まんべんなく革の表面の色が変わる程度に水を染み込ませました。
これをすると薄い革だと大きく波打ったり反ったりし、乾燥後の縮みなども気になるところですが、革の波打ちは彫刻する際にも妨げになるので、予め平らな板に濡らした革の波打ちを伸ばしながら(少し引っ張り気味で)布粘着テープなどでしっかり固定し、彫刻後、そのまま乾燥させれば大丈夫かと思います。
ちなみに、水で濡らす方法を思いつく前に思いついたもっと単純な方法、『マスキングテープを彫刻する部分にまんべんなく貼って彫刻する』も試してみましたが。
これはこれで、彫刻後マスキングテープを剥しつつ、マスキングテープの粘着を利用して焼け痕の溝掃除も同時に行えばさほど余白部分への色移りもなく有効なのですが、革表面の処理の仕方によってか、彫刻痕のマスキングテープが剥がれなくなってしまい、無理に剥そうとすると彫刻した溝部分や余白部分を傷つけてしまう場合がありましたので、あまりやらない方が良いのかな・・・という結論になりました。
しかし、『革全てが』ではなく『ものによっては』ですので、差支えのない部分にやってみて大丈夫そうなら本番に進むのが良いかと思います。
彫刻機はRayjet 30w機のみに絞り、DPIの値を変える、フォーカスの高さを変える、水に濡らす、マスキングテープを貼る、などなど、思いついたことを試してみました。
画像 上部2枚 クロムなめし 白色 シボ無、下部 タンニンなめし カーキ色 シボ有 |
画像 左上・右下 サドル 黒色 ツヤ有 シボ無、 左下 ヌメ革 淡い黒色 シボ有、 右上 タンニンなめし カーキ色 シボ有 |
結果、牛革であれば、なめし方(クロム、タンニン)、革の厚み、ツヤの有無、シボの有無等関係なく
power 20 speed 70 DPI 1000 で彫刻できそうです。
ただし、比較的powerが弱くspeedが早めですので、彫刻痕の溝(凹み)はほぼありませんが。
そして、そのまま彫刻すると彫刻痕に焦茶の色(焼けた痕)が色濃く残りますが、革の表面を水に濡らして彫刻すると随分と焼け痕が薄く仕上がるようです。
あと、フォーカスの高さを変えると、同じように表面を濡らした革でも焼けた痕の色が異なり、革の厚みに対し相応な高さにするとほぼ色が付かず、+2mm(-2mm)にすると少し色が付きました。
『彫刻痕(溝)に焼けた色が付かない』ということはつまり、焼けた色(焦げ茶の色)はなくなりますが、その分革が汚れるリスクも減るということになりますね。
茶色や黒色など色味の濃い革に彫刻する分には彫刻後、湿らせた布で焼け痕を軽く拭いても大して問題は無いように思いますが、色味の薄いもの、特に白色の革は明らかに汚れが移り色が変わってしまいますので、『革を濡らして彫刻する』この方法は有効なのではないかと思います。
今回、水で革の表面を濡らすのは、霧吹きで『少し』ではなく水溜りが出来るくらい『しっかり』吹き付け、まんべんなく革の表面の色が変わる程度に水を染み込ませました。
これをすると薄い革だと大きく波打ったり反ったりし、乾燥後の縮みなども気になるところですが、革の波打ちは彫刻する際にも妨げになるので、予め平らな板に濡らした革の波打ちを伸ばしながら(少し引っ張り気味で)布粘着テープなどでしっかり固定し、彫刻後、そのまま乾燥させれば大丈夫かと思います。
ちなみに、水で濡らす方法を思いつく前に思いついたもっと単純な方法、『マスキングテープを彫刻する部分にまんべんなく貼って彫刻する』も試してみましたが。
これはこれで、彫刻後マスキングテープを剥しつつ、マスキングテープの粘着を利用して焼け痕の溝掃除も同時に行えばさほど余白部分への色移りもなく有効なのですが、革表面の処理の仕方によってか、彫刻痕のマスキングテープが剥がれなくなってしまい、無理に剥そうとすると彫刻した溝部分や余白部分を傷つけてしまう場合がありましたので、あまりやらない方が良いのかな・・・という結論になりました。
しかし、『革全てが』ではなく『ものによっては』ですので、差支えのない部分にやってみて大丈夫そうなら本番に進むのが良いかと思います。
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