要チェックです

【注目】各機種 レンズ・ミラーのクリーニング

 今回はレーザー機のフォーカスレンズおよびミラー(Speedyシリーズ/Rayjet)クリーニング方法のご案内です。    以前と同じパラメーター設定で加工を行っているのに「彫刻痕(溝)が浅くなった」「カットが上手く行かなくなった(部分的に貫通しなくなった、切り口が太い)」...

2018年12月14日金曜日

X'mas向け アクリル ツリー&グラス ランプシェード【グラス ランプシェード 編】

 前回『X'mas向け アクリル ツリー&グラス ランプシェード【アクリル ツリー 編】』に引続き、今回はグラス ランプシェード作成の紹介です。


 ロータリーアタッチメントを使用し、ガラスコップに一周 彫刻を施しランプシェードを作成したいと思います。

前回はこちら↓
X'mas向け アクリル ツリー&グラス ランプシェード【アクリル ツリー 編】
(2018年12月14日掲載)


 まずはデータから。


 加工を行うグラスの高さと円周を計測し加工範囲の枠を作ります。(上図内 黄緑線)
 下部の空間はグラスの底の厚みを指しています。
 グラスの計測は正確に行い、加工を施さない部分も含め目安となる枠を作成しておくと出来上がりイメージがしやすくなります。
 また、今回はグラス一周分に連続した柄を彫刻しますので、計測の正確さが成功のカギになります。

 
 加工に進みます。

●使用機器その他:
・Speedy100 30w機
・1.5inchレンズ
・ロータリーアタッチメント
・エアーアシストを外しておく(※)

※今回はエアーアシストを使用しません。
ロータリーアタッチメントとエアーアシストのパーツが接触しないよう、加工開始前に予めエアーアシストのパーツとチューブを外しておきます。

★エアーアシスト パーツの取り外し方↓
Speedy100 エアアシスト付け方・外し方 (2017年2月6日 掲載)

●その他必要なもの
・ガラスコップ(100円均一のものでOK、口から底にかけて傾斜や丸みの無いものがベスト)
・ペーパータオル(習字用半紙も可)
・水(霧吹きまたはトラベル用小分けボトルに入れて用意)
・タオル(汚れて良いもの、乾いた柔らかい布など、彫刻終了後加工台やコップを拭きます)
・ろうそく型LEDランプまたは火を使うろうそく
(LEDランプは火を使うろうそくのような明かりのものがオススメ、アロマキャンドルなどもOK)
火を使うろうそく、アロマキャンドルなどを使用する場合は火の取り扱いに充分注意してください。
・LEDランプを使用する場合は茶色の布やリボンなど適量(ろうそく型LEDランプの軸の部分に巻き付受けます)

●パラメータ設定
DPI:600 ハーフトーン調整:ディサ生成
彫刻:パワー 70(※)スピード 20 PPI 1000 エアーアシスト OFF

※使用するガラスにより硬さ、レーザーの入り具合が異なります。
必ずテスト加工を行い調整してください。 
 
●イメージ動画です

※撮影のためレーザー機のトップカバー(上面のフタ)を開けています。
実際に加工する際は閉じて行ってください。

※ペーパータオルを十分に水で濡らして加工を行い、乾き掛けたら早め早めにレーザー機を一旦停止させ、水の補充を行って下さい。

※ペーパータオルが乾燥したまま加工を行うと、失火に繋がります。
加工中は必ずレーザー機の傍に待機し、目を離さないでください。 
 
※今回は動画撮影用にロータリーを左回り(下から上向き)で回転させています。
実際加工を行う際には特に必要ありませんので、基本動作(右回り、上から下向き)で加工を行ってOKです。

★加工方向選択方法
・jobcontrol画面内上部ツールバーより『テンプレート』→『テンプレートの設定』をクリック
『開始位置』欄 『top』(上から下向き)または『bottom』(下から上向き)を選択

・jobcontrol 10.7からは『材料データベース』内『加工方向』で選択可能
加工の色毎に設定する事が出来ます

●出来上がりイメージ




 線部分はもちろん、5mm程の柄(上写真 左上)や大きな柄の細かな部分、ベタの部分(上写真 左下)なども潰れることなくキレイに加工出来ました。

 
●今回使用したデータです。
ダウンロード後、解凍してご使用ください(^_^)b
http://firestorage.jp/download/39d276dc6b8580a66a3e476de01a475fcd97fc1e







X'mas向け アクリル ツリー&グラス ランプシェード【アクリルツリー 編】

 今回から2回に渡り、クリスマス向けオブジェ2点を作りたいと思います。



 もうすぐクリスマス!
という事で、今回から2回に渡りクリスマス向けオブジェ2点、透明アクリルをカットし組合わせてつくるクリスマスツリーと、ロータリーアタッチメントを使用しガラスコップに一周彫刻を施してつくるランプシェードの紹介です。

 両方ともに、レーザー機での加工方法はもちろん、今回はデータの作り方にも重要ポイントがありますので、ご覧頂き、今後の製作にお役立て頂けたらと思います(^_^)b


グラス ランプシェード編はこちら↓
X'mas向け アクリル ツリー&グラス ランプシェード【グラス ランプシェード 編】
(2018年12月14日 掲載)

昨年分はこちら↓
クリスマスツリーをつくる (2017年12月21日 掲載)


 まずはアクリル製ツリーから。

 5mm厚の透明アクリル板を雪の結晶型に13枚切抜き、組み立てます。
 データはこんな感じ。

 星形の支柱と、2つの脚で雪の結晶を刺してツリーの形をつくります。
 一番大きいものから4個目までの中央の丸い穴はLEDランプ用です。

雪の結晶型の縁回りにある茶色の線(上図内 緑矢印部分)が今回の最重要ポイントになります。

 レーザー機でアクリルをカットする=レーザーの熱でアクリルを溶かしています。
 だからこそ高出力や低速度でカットを行うと、その断面はつるっと滑らかに、とてもキレイな仕上がりになるのですが、その反面、溶かしてカットしてる分、その断面と断面(レーザーが通った痕)はカット直後はくっつきやすく、小さな部品などを切抜くと、加工終了後指で押してやらないと抜けない、などの現象が起きたりもします。

 今回の加工はさほど小さな部品はありませんが、形状がとても複雑なため、加工終了後には必要な部品と不要な部分の板がくっつき取れなくなってしまうこともありますので、カット後抜きやすいように茶色の線=予備線を入れています。
 これがあることにより、カット終了後スムーズに部品を抜き取ることが出来、誤って割ってしまう、ケガをする、などの負担を軽減することが出来ます。
 また、茶色の線は雪の結晶の一遍から一遍までの途中で途切れています。
 こうすることにより、カット動作中完全に抜けてしまい必要な部品が落下したり途中で引っ掛かかるなどし、その上をレーザーが通過して部品が焼ける、溶ける等の事態が起きることを防いでいます。


 加工に進みます。

●使用機器その他
・レーザー機:Speedy100 30w機
・1.5inchレンズ

●その他用意するもの
・アクリル板 透明5mm厚(今回は三菱EX使用)
・梱包用ラップ(※)
・ゲタ(高さ100mm程度アクリル板を浮かすことができるもの、加工部分直下が空洞になればOK)
・ろうそく型LEDランプ(100均のものでOK、火を使うろうそくは使用厳禁
・茶色の布(適量、お好みで、LEDランプの軸の部分に巻付けます)
・クリスマスカラーのリボンなど(適量、お好みで、飾りつけに使用します)

※アクリル板両面の保護紙を剥し、表面のみ梱包用ラップを貼って加工します。
ゲタを使用しアクリル板を浮かすこと同様、加工中の煙が盤面に付かないようにするのが目的。切断部分に少しバリ(ザラザラ感)が残ります。
少しであればシワが残っていても大丈夫ですが、出来るだけシワが出来ないようにラップを伸ばしながら丁寧に貼ってください。

●パラメータ
DPI:500 エアーアシスト:ON
カット/赤:パワー 70 スピード 0.2 PPI 7000 発信調整 50
カット/青:パワー 70 スピード 0.2 PPI 7000 発信調整 50
カット/水色:パワー 80 スピード 0.2 PPI 7000 発信調整 30
カット/グラスグリーン:パワー 45 スピード 0.2 PPI 7000 発信調整 50 ※2回加工
カット/茶:パワー 70 スピード 0.2 PPI 7000 発信調整 50
彫刻/黄緑:パワー 80 スピード 20 PPI 1000

●部品写真

●出来上がりイメージ
暗所で表面がつるっとしたテーブルに置くと光が反射しキラキラ光ります。(写真 右)
アクリルツリーは、組み立てると雪の結晶が螺旋を描くようにデザインしています。
各部品の裏表や向きを確認しながら差し込んでください。
 組み上がったアクリルツリーをろうそく型LEDランプの上に置いて出来上がり。
 ろうそく型の火の部分(点灯する部分)がアクリルツリー中央の丸穴の中に納まります。
 画像内ではろうそく型LEDランプの軸(白い部分)に茶色の布を巻き、幹に見立てています。お好みでどうぞ(^^♪





●今回使用したデータです。
ダウンロード後、解凍してご使用ください。
http://firestorage.jp/download/28f502ae88335577696fd676c852f7879623f091




 次回は【グラス ランプシェード 編】です(^^)/






2018年11月9日金曜日

治具をつくる 【板材を浮かせる 編】

 今回は板材カット時にあると便利な『治具(ジグ)』の基本的な作り方を紹介したいと思います。

『↑(矢印)』の『△(三角部分)』の高さの分だけハニカム台から板が浮いています
アクリルや木(MDF)などの板材をカットする時、板材を直接フラットテーブル(加工台)やハニカムテーブル、グリッドテーブルに置いて加工を行うと、テーブルに傷が付いたり汚れたりする他、カットした板材にもテーブルの汚れや、テーブルからの反射による焼け痕、焦げ痕が付き残念なことになってしまうことが。
 その『残念』を軽減するために弊社では「板材をテーブルから浮かせた状態で加工してください」と案内していますが、その『浮かせる』ための具体例、基本的な『治具』の作り方を紹介したいと思います。


 まずはデータから。


 2~3mm程度の板材を上図内赤の線でカットし、矢印型の板を複数作成します。
 作成した矢印(↑)の四角(□)部分をハニカム台の網目に刺し、その上に板材を置くことにより、矢印(↑)の三角(△)の高さの分だけ板材を浮かす状態になります。

 データ内各矢印型の下にはそれぞれ『1~3mmcut用』から『15mmcut用』まで記しています。
 例えば『1~3mmcut用』だと矢印の△部分の高さが約3mmで、厚さ1~3mm程度の板材のカットに適しているという意味ですが、これは、板材のカットを行った時、カットした部品がテーブルと板材の隙間を横滑りしたり転がったりしにくいよう考慮した高さです。
 特に浮かせる高さを指示している訳ではありませんので、実際カットを行った時、板の裏面に付着する汚れや焦げ痕が気になる場合は、△の高さの高いもの(15mm用など)を使用してください。
 また、5mmを超える板材をカットする場合は、加工台から100mm以上浮かせる事をお薦めしています。
 別途ゲタ(台)を用意し、板材の実際にカットを行う部分と加工台の間に何もない(中空)状態で加工を行ってください。


 加工に進みます。

●用意するもの
・2~3mm程度の板材(アクリル、MDFなど端材でOK。ただし反りのないもの)
★使用するうちに汚れ、傷などがつき使い辛くなります。
すぐに取換えが出来るよう、沢山作っておくと便利です。


●参考パラメータ
◆Speedy100 30w機 の場合(レンズは1.5inch、2.0inchどちらでも可)
・アクリル キャスト板 3mm厚
DPI 500 パワー 90 スピード 0.3 PPI 7000

・MDF 3mm
DPI 500 パワー 70 スピード 0.3 PPI 1000

★ご使用のレーザー機、材料により調整してください。


●今回紹介したデータ(.pdf)です↓
ダウンロード後、解凍しご使用ください。
http://firestorage.jp/download/d851b1839517407c151957c6cd08755ce51b43d4


 今回紹介したものはあくまで一例です。推奨や指示ではありません。
加工を行う現場(もの)に沿った治具を作成し、より良い環境で加工を行ってください(^_^)b










治具をつくる【型枠をつくる 編】

 今回は『治具をつくる』第二弾、基本的な型枠の作り方の紹介です。


 「ボールペンや鉛筆その他、既製品の所定の位置に名入れなど彫刻を行いたいが、1つずつなど到底面倒。複数並べて一度に行いたい」こんな時に必要になるのが『型枠』。
 単に『型枠』と言っても、それぞれの製品によりその形状に沿ったものが必要となりますが、今回はその中でも一番基本的な、ボールペンへの名入れ用の型枠の作り方を紹介したいと思います。


 まずはデータから。
※以下、Corel DRAWX7での説明になります。

◆作図手順
①彫刻を行うボールペンの長さ、幅を測り、四角い枠を作る。(上図内 赤枠)
この時、クリップの有無やボールペンの形状、名前を彫刻する位置を念頭に置き、型枠に使用する板の厚み、四角の形状(台形にする、ボールペンの太さよりも少し細い枠にするなど)を考えます。

②名前を彫刻する位置を決め、①で作成した枠の中に名入れ位置の基本となる枠を作る。(上図内 黄緑枠)
この時同時に、実際に彫刻を行う文字の書体、大きさで、枠の中に予めサンプル用の文字を入れておきます。

③型枠の外周を作図(上図内 青枠)し(※1)、②で出来上がった枠を配置する。
1本目の位置が決まったら、『連続複製』(※2)で必要な分だけ型枠を複製して完成です。

※1用意した板材をカットせずそのまま使用する場合も、板材の縦・横サイズを測り作図してください。
※2画面に表示されていない場合は、上部ツールバーより『ウィンドウ』→『ドッキングウィンドウ』→『連続複製』をクリックにて。

◆データ説明
 赤の線でボールペンを並べる型枠、青の線で型の外周をカットします。
黄緑の線は名入れの位置を示すもので、実際のカットには使用しませんので、加工を行う際はJobcontrolで『スキップ』で飛ばします。
青の線は用意した板材をそのまま使用する場合はカット省略してOKですが、材料の左上隅(加工台の(0,0)原点に合わせる部分)の角が必ず90度である事を確認してください。

★型枠を作成する際、加工台に型枠を置く時の位置、jobcontrolの画面内にデータを置く時の位置、型枠にボールペンを置く時の位置など、予め位置の指定を彫刻しておいたり、マジックなどで書き込んでおくと便利です。(上 右図)



 型枠を作った後は『オブジェクトマネージャー』内で『文字』と『型枠』をレイヤーで分けておき(上図内 赤○)、文字の部分だけを打ち換えます。
型枠のレイヤーは書換えや移動が出来ないようロック(上図内 緑○)しておくと安心です。
 文字の入力が終了したら、①②③で作図した型枠もすべて一緒にJobcontrolに移行し、文字の彫刻を行います。

★型枠の作成で使用した赤・青・黄緑の線は加工しないように『スキップ』する事を忘れずに。


型枠の加工に進みます。

●用意するもの
MDFやアクリル、サンペルカボード(発泡材)、厚紙など 板材
★反りが無く、左上隅の角が90度、上辺及び左辺が真っ直ぐなものが理想的


●参考パラメータ
◆Speedy300 80w機の場合(レンズは1.5inch、2.0inchどちらでも可)
・MDF 4mm厚
DPI 500 パワー 80 スピード 0.6 PPI 1000

・アクリル キャスト板 5mm厚
DPI 500 パワー 90 スピード 0.25 PPI 7000

・サンペルカボード(発泡材) 5mm厚
DPI 500 パワー 20 スピード 0.15 PPI 1000

★ご使用の機種やワット数、材料により調整してください


●今回使用したデータ(.pdf)↓
ダウンロード後、解凍しご使用ください
http://firestorage.jp/download/77913b9907492d93010e19013e28fd4806419044


 今回紹介したものはあくまで一例です。推奨や指示ではありません。
加工を行う製品に沿った治具を作成し、より良い環境で加工を行ってください(^_^)b












2018年10月1日月曜日

ハロウィン向けスタンドミラーを作る

 もうすぐHALLOWEEN!ということで、今回はSpeedy300flexxを使用して、ハロウィン向けスタンドミラーを作成したいと思います。

 

 今回はCO2用、flexx用 計2種類のレンズを使用し、MDF、ミラーアクリル、厚紙 計3種類の材料を加工し組立てます。
 CO2での加工の他、flexx(fiberとCO2の加工を続けて動作可能)ならではの加工もありますので、要所毎に加工のヒントがあります。


 まずはデータから。

 MDFではミラーアクリルと厚紙を嵌め込むフレームを作成するため、表裏両面の加工データを作成し、その他部品も含め計6種類のデータを準備しました。
 上図内、
赤と青の線はカット用。黄緑はガイド用ですので実際の加工には使用しません。
黒ベタの部分は加工モード『標準』で、グラデーション及び灰色ベタの部分は『レリーフ』で彫刻します。


 加工に進みます。

使用レーザー機その他
・レーザー機:Speedy300 flexx  CO2 80w、fiber 30w
・CO2:2.0inchレンズ、細口ノズル
・fiber:flexx用2.85inchレンズ

用意するもの
・MDF:4mm厚
・ミラーアクリル:2mm厚(裏面塗装のもの。フィルムやシール貼りは不可)
 ガラス製の鏡は今回の加工方法では加工出来ません。
・厚紙:黒色(ミラーアクリル裏面の目隠しに使用、画用紙程度でOK)
・梱包用ラップ(ミラーアクリル加工に使用、ポリエチレン製。食品用ラップでもOK、但し塩ビ製は△)
・塗料:黒、銀、オレンジ(MDFとミラーアクリルの着色に使用。水性ペンキ、アクリル絵の具など)
・サンドペーパー(MDFのヤニ、焦げ取りに使用。100番程度の粗目のもの)
・木工用ボンド
・とんぼ:5個(フレーム裏、ミラーアクリルと厚紙を留める爪)

パラメーター
MDF CO2用レンズ使用
・フレーム表面、文字
加工モード:レリーフ
DPI:1000
彫刻/パワー 100 スピード 20.0 PPI 1000
カット/パワー 80 スピード 0.6 PPI 10000
・フレーム裏面、支柱
加工モード:標準
DPI:1000
彫刻/パワー 100 スピード 10.0 PPI 1000
カット/パワー 80 スピード 0.6 PPI 10000

厚紙 CO2用レンズ使用
加工モード:標準
DPI:500
カット/パワー 30 スピード 5.0 PPI 1000

ミラーアクリル flexx用レンズ使用
加工モード:標準
DPI:500
fiberマーキング/パワー 90 スピード 55.0 PPI 20000 Zoffset -1mm
CO2カット/パワー 60 スピード 0.8 PPI 7000

左上から下へ順に MDF フレーム、切抜き文字、フレーム支柱
右上から下へ順に ミラーアクリル、厚紙          
左/ミラーアクリル裏面  右/MDFフレーム裏面
左 ミラーアクリル裏面/マーキングを行った部分の塗装が剥がれて透明になり、奥に置いたMDFフレームが透けて見えています。
右 MDFフレーム裏面/ミラーアクリルと厚紙の厚みを足した凹み(今回は約2.1mm)になるようパラメータを加減し彫刻しました。
 深くし過ぎると切抜き文字の台座やミラーアクリルが留まる部分、飾の部分などが薄くなり折れやすくなるので注意が必要です。

加工のポイント
MDF
・フレーム表面のレリーフ彫刻は、後ほど裏面にミラーアクリルと厚紙を嵌め込むための凹みを彫刻しますので浅めにパラメーター設定を行っています。
・裏面の凹みは使用するミラーアクリルと厚紙の厚みを計測し、試彫刻を行って深さを加減してください。
・加工終了後、フレーム本体と文字の貼り合わせ及び着色を行う前にフレーム、文字の両面、平面および彫刻を行った凹部分のヤニや焦げをサンドペーパーで削り落としておくと色の付きが良くなります。

厚紙
・ヘッドからのエアーや集塵機の吸引により紙が捲れ上がったり飛んだりしないよう、集塵機の吸引調節を行う、もしくは加工の妨げにならない位置で留めるなどし、注意してください。

ミラーアクリル
・fiberマーキング、CO2カットともに表面(鏡の面)から加工を行います。
・fiberマーキングは表面からレーザーを照射し裏面に施された鏡面塗装を剥す状態になります。
・アクリル板とハニカム台の間にゲタ(3mm以上の厚みまたは高さのあるもの)を挟み、アクリル板を中に浮かせた状態で加工を行うと、ハニカムからのレーザー反射を軽減でき、裏面の汚れや焼けを防ぐことが出来ます。
・加工前に保護フィルム(紙)を剥し、剥した部分全体を覆うように梱包用ラップを貼って加工します。
出来るだけシワにならないよう、空気を抜きながら丁寧に貼ってください。
アクリル板とラップの間に隙間があると加工ムラの原因になります。
・梱包用ラップ(ポリエチレン製)は100円均一のものでOK。
なければ食品用ラップでも可ですが、塩ビ製のものを使用すると、カットを行った際、断面でアクリルと溶着し剥し辛くなります。
・梱包用ラップを使用する事でカット中の煙(アクリルが溶けたガス)の付着を防ぐ事が出来ますが、断面の縁のバリ(ザラザラ感)が少し残ります。
今回は最終的にフレームの中に納めますので採用しましたが、断面が露出するものを作成する場合は不向きかもしれません。
・加工終了後裏返し、鏡の塗装を剥した部分に着色します。
今回は左下のおばけをオレンジ色、その他を銀色で着色しましたが好みでOKです。

加工イメージ動画


★撮影用に上面のフタを開けて加工を行っています。実際に加工を行う際は必ずフタを閉じて行って下さい。
★加工中はレーザー機の傍に居るようにし、目を離さないでください。

 着色終了後よく乾燥させ、裏面にとんぼを付けてミラーアクリルと厚紙を嵌め込み完成です。




データサンプル
今回使用したデータのサンプルです。
★PDFです。
作図用ソフト(Corel DRAW、Illustratorなど)で開いて使用してください(^_^)b
http://firestorage.jp/download/4d387c06ee924aee3a257ce944ccee00d32a8fd2

2018年8月23日木曜日

石に彫刻する ~加工編~

 今回は、前回『石に彫刻する ~データ作成編~』に引続き、花崗岩(御影石)板に彫刻を行ってみたいと思います。


 データ作成はこちら↓
『石に彫刻する ~データ作成編~(2018年8月7日火曜日 掲載)』


●使用レーザー機その他
・レーザー機:Speedy100 30w
・レンズ:1.5inch

●パラメーター設定
・DPI:500 加工モード:標準 ハーフトーン調整:モノクロ
・Power:40 Speed:10 PPI:1000 エアーアシスト:OFF(※)

●用意するもの
・花崗岩(御影石)板
・ペーパータオル(※)
・霧吹き(中身は水道水)(※)

※今回、ガラスへの彫刻(★)同様ペーパータオルと水を使用しましたが、ガラスへの彫刻ほど加工の出来具合に顕著な差は見受けられませんでした。
使用する石の材質(硬い・柔らかいなど)にも寄るかと思いますが、お好みで使い分けてください。
 また、ペーパータオルと水を使用しない場合は必ずエアーアシストをONにし加工を行って下さい。
 

 加工に進みます。

① 加工を行う石板を加工台に置き、彫刻を行う面積よりも大きいサイズ(今回の場合は石板のほぼ全面に彫刻を行うので、石板よりも大きいサイズ)のペーパータオルを石板の上に乗せます。

② 霧吹きで水を掛け、ペーパータオルのシワを、ペーパータオルを破かないように出来るだけ平らにのばし、彫刻スタート。
 今回エアーアシストをOFFにし、ペーパータオルの乾きが出来るだけ遅くなるよう配慮していますが、集塵機の吸引による空気の流れやレーザー照射の熱によりペーパータオルが徐々にですが乾いて行きます。
 加工前に充分に水を掛けておき、乾き始めたら早い内にレーザー機を一旦停止させ水を掛けてください。
 紙が乾いたまま加工を続けると、失火に繋がる恐れがあります。

★加工中は必ずレーザー機の傍に居る様にし、目を離さないでください。

③ 加工終了後、ペーパータオルの切れ端を取り除き石板を拭いて出来上がり。
石の表面が乾くにつれレーザーを照射した部分が白っぽく浮き上がって見えるようになります。



 彫刻痕の溝は凹凸がほぼ無い、ごく浅い状態。
 花崗岩(御影石)は石材の中でもとても硬い部類の石のため、尚更、彫刻で深さを出すのは難しいようです。
 石の磨かれた部分がレーザー照射により削れ無くなることで白っぽい色になりますが、白色塗料で色を入れた時ほど白くはなく、また、色を入れる事が出来るほど溝が深くないため、色は現状のままになります。

上画像 右:加工前、左:加工後 中央部:加工部分拡大
全体的に白く彫刻された部分の白色がまだらになり黒い斑点も見える状態に
石に含まれる鉱物の混ざり具合や目(柄)の粗さ・細かさにより、同じように彫刻を行っても白色がまだらに見えたり、中には黒い斑点のような模様が出てくることも。
 この黒い斑点もよく見るとレーザー照射を行った加減により僅かに削れ、少し白くなっていますが、その周辺の方がより白いため黒さが目立って見えています。


 ちなみに。
 下↓は黒に近い濃い灰色の花崗岩(御影石)板に彫刻を施したもの。
上画像 右上:彫刻部拡大 右下:石板の目(柄)拡大
彫刻を行った部分は白く、目だったムラが無い状態
石板の目(柄)もとても細かいため拡大しても特に目立ちません
こちらもレーザー照射による彫刻痕の溝の深さは殆ど無い状態ですが、石板の目(柄)がとても細かく色がほぼ単一のため、レーザーを照射した部分の色味に目立ったムラが無い状態に仕上がっています。


 一方こちら↓は白・灰色・黒が混合した石板。
上画像 彫刻部分拡大
右:彫刻のみ 下:彫刻後 色入れを行ったもの
彫刻を行っても白い彫刻痕が石板の色に混ざってしまいほぼ見えない状態に。
 上記までの石板同様彫刻痕の溝の深さも殆どない為、拡大鏡で見る、光に透かすなどを行うと何となく見える程度です。
 また、金色の塗料で色入れを行ってみましたが、色は彫刻痕ではなく石板の細かな凹凸に入っている状態で、ぼんやりと金色に染まって見えますが、彫刻痕を目立たせる効果にはなっていないようです。



◆まとめ
 上記3点の事から、レーザー彫刻に向いている花崗岩(御影石)板は黒色(濃い灰色)で単色かつ柄(目)の細かいもの、白や黒色が混ざったものは不向き、と言えそうです。
 赤褐色のものは、こちらも単色で柄(目)が細かいものであれば、ムラや斑点が目立たないものが出来るかもしれません。



★ガラスへの彫刻比較はこちら↓
ガラス彫刻に水が必要なワケ ~その1~(2017年7月3日月曜日 掲載)
ガラス彫刻に水が必要なワケ ~その2~(2017年7月4日火曜日 掲載)










2018年8月7日火曜日

石に彫刻する ~データ作成編~

 今回はSpeedy100を使用して石板に彫刻を行いたいと思います。

 但し、当社のレーザー加工機の出力では、ガラス彫刻(※)と同様凹みがほぼ無い状態、ごく浅くキズがつく程度の深さの彫刻になりますので、ブラスト加工や刃物などでの彫刻とはまったく見た目が異なります。
 
石板は彫刻面に凹凸の無い平面、研磨(鏡面仕上)されたものを用意

 まずはデータ作成から。
 今回はスマートフォンで撮影した写真をPHOTO-PAINTで加工した後、Corel DRAWで文字などを付け加え、加工用データにしたいと思います。

★彫刻に適した写真につてはこちら↓
網点データで写真彫刻 1 ~彫刻に適した写真とは?~(2017年7月26日 掲載)

①写真を開き、必要な部分だけを切抜きます。
画面内□の内側(明るい部分)が必要な部分、外側(暗い部分)が不要な部分
  『ファイル』→『開く』で使用する写真を開き、画面左側ツールバー内『切抜きツール』(上図内 赤○)を選択。
 クリック&ドラッグで必要な部分を囲います。
 選択範囲を修正(増減)したい場合は、必要な部分を囲った□の四隅ならびに上下左右にある■の上でクリック&ドラッグすると選択範囲を修正する事ができます。

 範囲が決まったら『Enter』を押し、決定。


②画像のメインになる部分を囲います。
上写真の場合、メイン=犬を囲います
毛並みや爪の先など、雰囲気を壊さないように全体を見ながらの加減が必要
先に、加工する画像の予備を作成しておきます。
 画面右側、オブジェクトマネージャ(※1)内『バックグラウンド』(上図内 緑□)の上で右クリックし『複製』を選択。
『バックグラウンド』が複製され『オブジェクト1』が作成されます。
 ここからの作業はこの『オブジェクト1』を使用しますので、『バックグラウンド』は『ロック』(カギのマーク、上図内 青□)をクリックして掛け、『非表示/表示』(目のマーク、上図内 黄□)をクリックし非表示にしておきます(※2)。

※1 画面右側に『オブジェクトマネージャ』が出ていない場合
画面内上部ツールバーより『ウィンドウ』→『ドッキングウィンドウ』→『オブジェクトマネージャ』をクリック。

※2『ロック』を掛けることで『バックグラウンド』が使用できなくなり、『非表示/表示』を非表示にすることで『バックグラウンド』の画像が見えなくなります。
 少し手間ですが、この作業を行っておくことにより、「気に入らないのでやり直したい」、「間違って上書き保存してしまった」などの時、初期の画像に戻しやすくなります

 画面内左側ツールバーより『フリーハンド マスク』ツールを選択(※)しクリック&ドラッグで画像内のメインになる部分を囲います。
★クリック(始点)したままドラッグしメインになる部分を囲い、2回クリックで終了(終点)。
★囲った部分を追加したい場合は『Shift』を押してクリック&ドラッグ、削りたい場合は『Ctrl』を押してクリック&ドラッグで加減が出来ます。


③画像中のメイン部分以外の部分をぼかします。

 画面内上部ツールバーより『効果』(上図内 赤○)→『フェード』→『ボケぼかし』を選択。
出てきた画面の左下、『プレビュー』(上図内 青○)をクリックし有効にしておきます。

 プレビュー画面を見ながら『ぼかしの量』『フェードのエッジ』『フォーカス範囲』それぞれのゲージをスライドさせ、任意で画像をぼかします。
 決まれば『OK』(上図内 緑○)をクリックし作業を完了します。
 

④画像をモノクロにします。

 画面内上部ツールバーより『イメージ』→『グレースケールに変換』(※)を選択。
 特にゲージを操作する必要はありませんので、そのまま出てきた画面内右下の『OK』をクリックして完了。
 
※画面内上部ツールバーより 『調整』→『グレースケール』でも可。
この時も特にゲージを操作する必要はありませんのでそのまま『OK』をクリックし完了してください。


⑤白黒反転します。

『イメージ』→『変形』→『カラーの色反転』を選択。


⑥色にメリハリをつけます。

 画面内上部ツールバーより『調整』→『トーンカーブ』を選択。
 出てきた画面内左側のグラフをクリック&ドラッグで操作し、画像の黒い部分はより黒く、白い部分はより白くなるようメリハリをつけます。
・グラフ内、斜めの線の上でクリック&ドラッグすると線が動きカーブを描きます(上図内 緑○)。
・『プレビュー』(上図内 青○)をクリックし有効にしておくと、画像を見て確認しながら作業する事が出来ます。

 調整が済んだら『OK』(上図内 黄○)をクリックし作業を完了します。


⑦すべての作業完了後マスクと不要なオブジェクトを削除し、画像を保存します。

 画面内上部ツールバーより『マスクの削除』(上図内 赤○)をクリック。
マスク(②で必要な部分を囲った線、点線)が削除されます。

 画面右側 オブジェクトマネージャ内、バックグラウンド(上図内 青□)をクリックし選択。
 『非表示/表示』(目のマーク、上図内 黄□)をクリック、表示にし、『ロック』(カギのマーク、上図内 緑□)をクリックし解除。
 バックグラウンド(ゴミ箱のマーク、上図内 青□)をクリック&ドラッグし『削除』(画面内 青○)の上まで持ってきて削除(※)。
 
※『バックグラウンド』の上で右クリック、『削除』を選択でも可。

 作業終了後、画像を保存します。


⑧PHOTO-PAINTで加工した画像をCorel DRAWで開き、モノクロ1ビット画像に変換します。

 画面内上部ツールバーより『ファイル』→『新規作成』でページを作成し、PHOTO-PAINTで作成した画像を同ツールバーより『ファイル』→『インポート』で開きます。

 開いた画像のサイズを実際の彫刻サイズに合わせた後(※1)、上部ツールバーより『ビットマップ』→『モード』→『モノクロ(1ビット)』を選択。
 出てきた画面内でそれぞれ設定を行います。
『プレビュー』をクリック 有効にする事で加工前と加工後を比較しながら作業を行うことが出来ます。
・変換方法:ハーフトーン
・スクリーンの種類:丸い
・傾斜:45度
・線数:2ライン(※2)
・単位:ミリメートル

※1 画像のサイズ調整は必ずこの段階で完了させておいてください。
ここ以降の作業中にサイズ変更を行うと、網点のサイズが変わり、出来上がりの見た目に影響が出ます。 

※2 線数(上図内 緑○)=網目(点々)の細かさです。数値を大きくする程目が細かくなります。
使用する画像のサイズにより任意で指定してください。

設定完了後『OK』(上図内 黄○)をクリックし終了します。


⑨文字や飾枠を加えてレイアウトし完成です。

 今回はここまで。
次回、彫刻に進みます(^_^)♪



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