作図用ソフトと画像加工用ソフト

 今回は、作図用ソフト(ベクターイメージ編集ソフトウェア(ドローソフト))と画像編集用ソフトについてです。
 弊社ではレーザー機をご検討、ご購入頂く際に作図用ソフトが必要である旨を案内し、お薦めとして『Corel DRAW』を紹介、『Illustrator』も使用可能としていますが、これはなぜかというと。
 弊社レーザー機制御用ソフト『Jobcontrol』と一番相性が良いとされているのが『Corel DRAW』であることと、日本国内の印刷会社様ほかデザインに携わる会社様の殆どが『Illustrator』を使用されていて認知度が高いことが主な理由ですが、
そのほかにも、『Illustrator』に比べると『Corel DRAW』の方が安価であったり、『Corel DRAW』を購入すると画像編集用ソフト『Corel PHOTO-PAINT』やその他のソフトが付属で付いてきたりという利点があり、まだ作図用ソフトをお持ちでない方や少しでも経費を抑えたい方、パソコン初心者の方には特に『Corel DRAW』をお薦めしています。
 しかし。
『Illustrator』はもう随分以前からですが、『Corel』も、数年前よりダウンロード版が出来、1年更新でのサブスクリプションも始まり、『Illustrator』よりは低価格ですがじりじりと価格も上がってきました。
そこで。
 今回は使用する作図用ソフトや画像編集用ソフトは実際どうなのか?を考えてみたいと思います。
 但し、ここから先列記する内容は、パソコン(操作、機能)に詳しい方や、作図用ソフトや画像編集用ソフトが好きで探求心がある方、多少何が起こっても自己解決が出来る方向けの内容になります。
パソコン(操作、機能)に詳しくない方や、作図用ソフトや画像編集用ソフトにそもそも興味が無く一定の事しかできない方、自己解決が難しい方にはお勧めできませんのであしからず。
ではまず、ツールや機能で必要なもの から。

●Trotecのレーザー機で加工を行う=Jobcontrolで操作する上で必要なもの
・Windows10以上(★)のパソコン
・プリント機能(ソフトに有る又はacrobatreader等読み込みとプリンターへの出力ができるもの、ただしWindows付属の描画ツール「ペイント」や画像を表示させる「フォト」などはサイズや解像度の設定が的確にできない、JCの設定画面が出てこない等の現象があるため対象外)

★Jobcontrolのバージョンにもよる。古いバージョンを使用している方はWin10以下


●作図用ソフトで必要なもの
基本的な図形作成の他
・JPG、BMP、PDF、PNGのインポートが出来る
・0.001の線幅が指定できる
・独自のカラーパレットが設定できる
・RGBでの作業の他、グレースケールに変換、明度や彩度調整が出来る
・画像トレースが出来る
・「ラスタライズ」「ビットマップに変換」などJPGやBMPに変換できる機能があり、解像度300dpi以上の設定が出来る
・JPG、BMP、PDF、PNGのエクスポートが出来る


●画像編集ソフトで必要なもの
基本的な描画の他
・解像度が選択でき、300dpi以上の設定ができる
・JPG、PDF、PNGでの保存が出来る
・レイヤー分けが出来る
・写真の取込み、切り抜きやトリミングなどの加工が出来る
・RGBでの作業の他、グレースケールに変換、明度や彩度調整が出来る
・モノクロ1ビット(網点)に変換が出来る

などです。
 これらをすべて備えているのが『Corel DRAW』や『Illustrator』、『Corel PHOTO-PAINT』や『PhotoShop』になるのですが、逆に言うとこれらが備わっているものであれば何でも良く、また、1つのソフト内にその機能が欠けていたとしても、別のソフトでそれを補うことが出来るのであれば併用すればOKということにもなります。
 なので、「ソフトに出来るだけお金を掛けたくない」のであれば、フリー(無料)や有料でもできるだけ安価なソフトを組み合わせて作図&プリントアウトを行うのもまた良しとなります。
 但し、前述でも記したように、パソコンの機能や操作に不慣れな方、ソフトに対し探求心を持てない方、自己解決が難しい方には少々困難な作業になりますので、弊社お薦めの『Corel DRAW』もしくは『Illustrator』、『Corel PHOTO-PAINT』、『PhotoShop』をご使用ください。

 という事で次回は『Corel DRAW』、『Illustrator』、『Corel PHOTO-PAINT』、『PhotoShop』を使用せずにデータ作成からレーザー加工までを行ってみたいと思います。





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