暑さ対策

過去の掲載記事転載ですが、これから先、暑い間のシーズンに関係する事ですので是非ご一読ください。


 今年はあの大震災に加えて原発事故による電力不足、それに加えて梅雨明けも早く暑い夏も長期にわたりそうです。
東北地方のトロテックユーザー様も厳しい環境化の中、大変なご苦労をされておられると思いますが、幸いにもレーザー機が大きな被害を受けたケースは有りませんでした。
本題に戻りますが猛暑においてのレーザーご使用環境下での温度対策のお話しです。
近況の異常気象により6月の最高気温に達した時に数件レーザーが発振しないというご連絡がありました。


 図でもわかるように23日が6月の最高気温でこの日にトラブル発生が集中しました。
それまでエアコンなしで省エネに協力していたせいもありここにきて一気に気温が上がってレーザーがダウンしたものと考えられます。
そういった現場での皆様は汗をぽたぽた流れるくらいの暑さで加工していたとお聞きました。
そして、気温が下がった翌日以降は出力が安定し、元の状態に戻ったと報告を受けています。
理由として-
空冷発振器をご使用のお客様が対象となるわけですが 加工機周辺温度は15℃~25℃が快適に動作する温度で それ以下でもそれ以上でも発振器は安定しにくくなります。
とはいえ15℃~25℃の加工機環境を保つのは並大抵のことではありません。
日々の工夫でトラブルを回避する事例をあげてみます。


◆事 例

1.エアコンが無い場所に設置している
 空冷の場合外気をファンでレーザーに送り冷却しています、周辺温度が上がると、発振器は放熱できず加熱し続けます。
もっとも熱くなる場合、内部は80℃に達し、発振をしなくなります。
故障の原因となりますので出来る限り冷気が来る場所への設置をお勧めいたします。
移動が難しい場合は後部スペースをできるだけ空けるよう手前にずらして下さい

2.エアコンがあるが冷気が回ってこない
 エアコンの冷気を少しでもレーザー加工機に近くなるよう扇風機を間接利用しレーザー機後部スペースの空気の滞留を改善してみましょう
あまりに室温が高い場合はやむなくエアコンの設定温度を下げて頂く対策をお願いいたします。

3.直射日光が当たってしまう
 夏場の直射日光はレーザーには大敵です 遮光カーテン・遮閉ボードなどを施工し直射日光を防いでください
窓際に設置されている方は特に要注意です。

4.ブロアーを使っているので冷気が逃げてしまう
 ブロアーは基本的に換気扇代わりとなってしまうため室内の冷暖房が効きにくくなってしまいますので、室内排気の集塵脱臭装置を検討してみてはいかがでしょうか?
特に6月~10月、1月~3月の期間も室温で悩むことはありません。
集塵脱臭装置はフィルターなど消耗品があり工場などでは避けられがちですが、室温の安定には最も効果的と言える機器です。
 またTROTEC集塵脱臭装置はレーザー機との連動機能があり、加工が終了すると同時に止まってくれる省エネモードがついていますので 加工終了後でも回りっぱなしになりません
省電力が推奨されているこの機会に検討されてみてはいかがでしょうか?

TROTEC集塵脱臭装置 製品案内
www.troteclaser.com/ja-JP/products/Exhaust_Systems

売上に貢献するレーザー機ですから、良い環境でバリバリ働いてもらえるよう、少しばかりの心くばりをお願いいたします(^_^)b




2011年07月27日掲載記事転載

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