今回はレーザー機のフォーカスレンズおよびミラー(Speedyシリーズ/Rayjet)クリーニング方法のご案内です。
以前と同じパラメーター設定で加工を行っているのに「彫刻痕(溝)が浅くなった」「カットが上手く行かなくなった(部分的に貫通しなくなった、切り口が太い)」という場合。
加工材料の微妙な厚みや硬さの差、反りなどの影響を受けていることも多々ありますが、
レンズやミラーの汚れによりレーザーが適正に照射できていないことも割と多くあります。
また、レンズやミラーが汚れると加工が的確に出来ないほか、レンズの汚れを放置したまま加工を続けると、汚れがレンズにこびり付いてしまったり、重症なケースになると汚れのこびり付きが原因で、レーザー照射中(加工中)にレンズが破損してしまうこともあります。
レンズが破損すると購入費が掛る他、注文し手元に届くまで、加工をストップせざるを得なくなります。
そうならない為にも!
日々、レンズとミラーの汚れチェック&クリーニングを行い、適正で快適な加工を心掛けてください。
●Speedyシリーズ(100、300、360、400)のフォーカスレンズ・ミラーのクリーニング方法はこちら↓
(本社のページが開きます)
★フォーカスレンズのクリーニング
https://www.troteclaser.com/ja/knowledge/tips-for-laser-users/how-to-clean-lenses/
●Rayjet フォーカスレンズ、ミラー クリーニング
◆用意するもの
・レンズティッシュ
・レンズクリーニング液
・六角レンチセット (レーザー機納品時添付の赤い箱の中に封入)
・タオルなど汚れの無い柔らかな布
1、フォーカスレンズと第3ミラーのクリーニングを行います。
1-1 フォーカスレンズのクリーニング
① レンズティッシュ1枚を折りたたみ、用意しておきます。
★一例です。
特に折り方は決まっていませんので、折りやすい、持ちやすい折り方で折って用意してください。
② Rayjet本体 トップカバーを開き、X軸のカバーを開きます(写真 左)。
③ フォーカスレンズおよび第3ミラーユニット(以降 ユニット)の左脇にある金色のネジを外し、ユニットをX軸から取り外して(写真 右)、タオルに置きます(↓取り外したユニット)。
④ 取り外したユニットをレンズが上、ミラーが下になるように180度ひっくり返して指で持ち、フォーカスレンズにレンズクリーニング液を吹付けます(写真 左)。
⑤ クリーニング液がレンズ表面の全体に行き渡る様にユニットをゆっくりと水平に揺らし、行き渡ったらそのまま、汚れが浮き上がってくるまで(約1分間)待ちます。
⑥ ①で用意した折りたたんだレンズティッシュの端を用いて、レンズの端からクリーニング液を吸い取ります(写真 右)。
★レンズティッシュでクリーニング液を吸い取る際、レンズティッシュでレンズを擦らないよう注意してください。
レンズには特殊コーティングがされています。
レンズを擦るとその特殊コーティングが剥がれ、レンズの寿命が縮まる原因になります。
⑦ クリーニング液を吸い取ったレンズを覗き、汚れが残っている場合は④~⑥の手順を、汚れが無くなるまで繰り返します。
★この時、レンズティッシュは汚れ(クリーニング液)を吸い取る毎にその都度折り返し、汚れの付着していない面を使用してください。
ティッシュに付着した汚れ(微細な粉塵)がミラー表面を傷付けるおそれがあります。
~ガンコな汚れには~
・手順④⑤の後、レンズティッシュでレンズの表面を軽くなぞる様に軽く拭き取ります。
繰り返し拭き取りが必要な場合は、その都度レンズティッシュを折り返し、汚れていない面で拭き取りを行って下さい。
・小皿など小さな器にクリーニング液を入れ、ユニットのレンズの左右にあるネジ2本を6角レンチで外し、レンズを取り外して浸します。
数分間そのまま放置し、その後取り出してレンズティッシュで液と汚れを吸い取ります。
★ユニットにレンズを戻す際、レンズの向きに注意してください。
レンズは膨らんでいる方が上(ミラー側)、平らな方が下(ユニットの枠に面で接する)です。
★レンズが破損した場合は決して素手では触らないでください。
破損したレンズは密封出来る袋に入れ、トロテックへ返送してください。
1-2 第3ミラーのクリーニング
① 1-1①同様、レンズティッシュ1枚を折りたたみ、用意しておきます。
② 1-1④同様、フォーカスレンズが上、第3ミラーが下になる様にユニットを指で持ち、ミラーにクリーニング液を吹付けます。(写真 左)
③ クリーニング液がミラー表面全体に行き渡る様にゆっくりと平行に揺らし、行き渡ったら汚れが浮き上がってくるまでそのまま(約1分間)待ちます。
④ ①で用意した折りたたんだレンズティッシュの端を用いて、ミラーの端からクリーニング液を吸い取ります(写真 右)。
※レンズティッシュでクリーニング液を吸い取る際、レンズティッシュでミラーを擦らないよう注意してください。
ミラーには特殊コーティングがされています。
ミラーを擦るとその特殊コーティングが剥がれ、ミラーの寿命が縮まる要因になります。
⑤ クリーニング液を吸い取ったミラーを覗き、汚れが残っている場合は②~④の手順を、汚れが無くなるまで繰り返します。
★この時、レンズティッシュは汚れ(クリーニング液)を吸い取る毎にその都度折り返し、汚れの付着していない面を使用してください。
ティッシュに付着した汚れ(微細な粉塵)がミラー表面を傷付けるおそれがあります。
フォーカスレンズおよび第3ミラークリーニング完了後、ユニットを元の場所に戻し金色のネジを締め、X軸のカバーを閉じて終了です。
2、 第2ミラーをクリーニングします。
① 1-1①同様、レンズティッシュ1枚を折りたたみ、用意しておきます。
② Rayjet本体のトップカバーを開き、正面から見て右側面のネジ2本を六角レンチを用いて外します。
③ Rayjet本体側面、向かって右側上方に位置する第2ミラーを取り外します。
磁石で装着されています。
少し磁力が強めですが、取っ手をつまみ引き上げると外すことが出来ます。
★第2ミラー手前側の赤く着色されたネジは今回のクリーニング作業には不要です。触らないでください。
④ タオルの上で③で取り外したミラーを取っ手をつまんだまま傾け、レンズクリーニング液を吹付けて、大まかな汚れ(粒子の粗い粉塵)を流し落とします。
⑤ タオルを折り返し汚れていない面を出してミラーを置き、再びレンズクリーニング液を吹付けます。(写真 左)
⑥ 取っ手をつまみ、クリーニング液がミラー表面全体に行き渡る様にゆっくりと平行に揺らし、行き渡ったら汚れが浮き上がってくるまでそのまま(約1分間)待ちます。
⑦ ①で用意した折りたたんだレンズティッシュの端を用いて、ミラーの端からクリーニング液を吸い取ります(写真 右)。
⑧ クリーニング液を吸い取ったミラーを覗き、汚れが残っている場合は⑤~⑦の手順を、汚れが無くなるまで繰り返します。
★この時、レンズティッシュは汚れ(クリーニング液)を吸い取る毎にその都度折り返し、汚れの付着していない面を使用してください。
ティッシュに付着した汚れ(微細な粉塵)がミラー表面を傷付けるおそれがあります。
クリーニング完了後、ミラーを元の場所に戻し、本体右側面カバーを閉じて終了です。
★本体内側ネジ2本の締め忘れに注意してください。
以前と同じパラメーター設定で加工を行っているのに「彫刻痕(溝)が浅くなった」「カットが上手く行かなくなった(部分的に貫通しなくなった、切り口が太い)」という場合。
加工材料の微妙な厚みや硬さの差、反りなどの影響を受けていることも多々ありますが、
レンズやミラーの汚れによりレーザーが適正に照射できていないことも割と多くあります。
また、レンズやミラーが汚れると加工が的確に出来ないほか、レンズの汚れを放置したまま加工を続けると、汚れがレンズにこびり付いてしまったり、重症なケースになると汚れのこびり付きが原因で、レーザー照射中(加工中)にレンズが破損してしまうこともあります。
レンズが破損すると購入費が掛る他、注文し手元に届くまで、加工をストップせざるを得なくなります。
そうならない為にも!
日々、レンズとミラーの汚れチェック&クリーニングを行い、適正で快適な加工を心掛けてください。
●Speedyシリーズ(100、300、360、400)のフォーカスレンズ・ミラーのクリーニング方法はこちら↓
(本社のページが開きます)
★フォーカスレンズのクリーニング
https://www.troteclaser.com/ja/knowledge/tips-for-laser-users/how-to-clean-lenses/
●Rayjet フォーカスレンズ、ミラー クリーニング
◆用意するもの
・レンズティッシュ
・レンズクリーニング液
・六角レンチセット (レーザー機納品時添付の赤い箱の中に封入)
・タオルなど汚れの無い柔らかな布
1、フォーカスレンズと第3ミラーのクリーニングを行います。
1-1 フォーカスレンズのクリーニング
① レンズティッシュ1枚を折りたたみ、用意しておきます。
★一例です。
特に折り方は決まっていませんので、折りやすい、持ちやすい折り方で折って用意してください。
② Rayjet本体 トップカバーを開き、X軸のカバーを開きます(写真 左)。
③ フォーカスレンズおよび第3ミラーユニット(以降 ユニット)の左脇にある金色のネジを外し、ユニットをX軸から取り外して(写真 右)、タオルに置きます(↓取り外したユニット)。
④ 取り外したユニットをレンズが上、ミラーが下になるように180度ひっくり返して指で持ち、フォーカスレンズにレンズクリーニング液を吹付けます(写真 左)。
⑤ クリーニング液がレンズ表面の全体に行き渡る様にユニットをゆっくりと水平に揺らし、行き渡ったらそのまま、汚れが浮き上がってくるまで(約1分間)待ちます。
⑥ ①で用意した折りたたんだレンズティッシュの端を用いて、レンズの端からクリーニング液を吸い取ります(写真 右)。
★レンズティッシュでクリーニング液を吸い取る際、レンズティッシュでレンズを擦らないよう注意してください。
レンズには特殊コーティングがされています。
レンズを擦るとその特殊コーティングが剥がれ、レンズの寿命が縮まる原因になります。
⑦ クリーニング液を吸い取ったレンズを覗き、汚れが残っている場合は④~⑥の手順を、汚れが無くなるまで繰り返します。
★この時、レンズティッシュは汚れ(クリーニング液)を吸い取る毎にその都度折り返し、汚れの付着していない面を使用してください。
ティッシュに付着した汚れ(微細な粉塵)がミラー表面を傷付けるおそれがあります。
~ガンコな汚れには~
・手順④⑤の後、レンズティッシュでレンズの表面を軽くなぞる様に軽く拭き取ります。
繰り返し拭き取りが必要な場合は、その都度レンズティッシュを折り返し、汚れていない面で拭き取りを行って下さい。
・小皿など小さな器にクリーニング液を入れ、ユニットのレンズの左右にあるネジ2本を6角レンチで外し、レンズを取り外して浸します。
数分間そのまま放置し、その後取り出してレンズティッシュで液と汚れを吸い取ります。
★ユニットにレンズを戻す際、レンズの向きに注意してください。
レンズは膨らんでいる方が上(ミラー側)、平らな方が下(ユニットの枠に面で接する)です。
★レンズが破損した場合は決して素手では触らないでください。
破損したレンズは密封出来る袋に入れ、トロテックへ返送してください。
1-2 第3ミラーのクリーニング
① 1-1①同様、レンズティッシュ1枚を折りたたみ、用意しておきます。
② 1-1④同様、フォーカスレンズが上、第3ミラーが下になる様にユニットを指で持ち、ミラーにクリーニング液を吹付けます。(写真 左)
③ クリーニング液がミラー表面全体に行き渡る様にゆっくりと平行に揺らし、行き渡ったら汚れが浮き上がってくるまでそのまま(約1分間)待ちます。
④ ①で用意した折りたたんだレンズティッシュの端を用いて、ミラーの端からクリーニング液を吸い取ります(写真 右)。
※レンズティッシュでクリーニング液を吸い取る際、レンズティッシュでミラーを擦らないよう注意してください。
ミラーには特殊コーティングがされています。
ミラーを擦るとその特殊コーティングが剥がれ、ミラーの寿命が縮まる要因になります。
⑤ クリーニング液を吸い取ったミラーを覗き、汚れが残っている場合は②~④の手順を、汚れが無くなるまで繰り返します。
★この時、レンズティッシュは汚れ(クリーニング液)を吸い取る毎にその都度折り返し、汚れの付着していない面を使用してください。
ティッシュに付着した汚れ(微細な粉塵)がミラー表面を傷付けるおそれがあります。
フォーカスレンズおよび第3ミラークリーニング完了後、ユニットを元の場所に戻し金色のネジを締め、X軸のカバーを閉じて終了です。
2、 第2ミラーをクリーニングします。
① 1-1①同様、レンズティッシュ1枚を折りたたみ、用意しておきます。
② Rayjet本体のトップカバーを開き、正面から見て右側面のネジ2本を六角レンチを用いて外します。
③ Rayjet本体側面、向かって右側上方に位置する第2ミラーを取り外します。
磁石で装着されています。
少し磁力が強めですが、取っ手をつまみ引き上げると外すことが出来ます。
★第2ミラー手前側の赤く着色されたネジは今回のクリーニング作業には不要です。触らないでください。
④ タオルの上で③で取り外したミラーを取っ手をつまんだまま傾け、レンズクリーニング液を吹付けて、大まかな汚れ(粒子の粗い粉塵)を流し落とします。
⑤ タオルを折り返し汚れていない面を出してミラーを置き、再びレンズクリーニング液を吹付けます。(写真 左)
⑥ 取っ手をつまみ、クリーニング液がミラー表面全体に行き渡る様にゆっくりと平行に揺らし、行き渡ったら汚れが浮き上がってくるまでそのまま(約1分間)待ちます。
⑦ ①で用意した折りたたんだレンズティッシュの端を用いて、ミラーの端からクリーニング液を吸い取ります(写真 右)。
⑧ クリーニング液を吸い取ったミラーを覗き、汚れが残っている場合は⑤~⑦の手順を、汚れが無くなるまで繰り返します。
★この時、レンズティッシュは汚れ(クリーニング液)を吸い取る毎にその都度折り返し、汚れの付着していない面を使用してください。
ティッシュに付着した汚れ(微細な粉塵)がミラー表面を傷付けるおそれがあります。
クリーニング完了後、ミラーを元の場所に戻し、本体右側面カバーを閉じて終了です。
★本体内側ネジ2本の締め忘れに注意してください。
コメント
コメントを投稿