そろそろ暑さ対策の時期です！

　今回は『暑さ対策』についてです。
　
　そろそろ日中の温度が20度から大きく超え、夏日になる日も続くようになりました。
そんな今の時期から増えてくるのが、『温度センサーが鳴り止まない！？』『レーザーが出ていない！？』など、レーザーの発振トラブルです。

　それらの主な要因は、レーザ機周辺の温度（気温）が高すぎる、空気の循環が悪いなどで、レーザー機内部から発せられた熱がファンで外部へ放出されても、外気で冷されないまままたレーザー機に取り込まれてしまうため、結果としてレーザー機内部の温度がぐんぐん上昇し、発振に不具合が生じてしまうというものです。

　そこで重要になるのが下記でご案内する『暑さ対策』です。
この『暑さ対策』を怠ったまま稼働を続けると上述のような不具合が生じ、場合によっては加工を行う資材を無駄にしてしまったり、業務に支障をきたしてしまったりなど悪影響を及ぼすことになります。
　
　日々のメンテナンスに加え、この時期だからこそのちょっとした工夫を行っていただき、快適にご使用ください(^^♪
　

　過去記事転載のためグラフは少々古いものになりますが、内容は今もかわらずとても大切なことです。
ぜひご一読ください(^^)ｂ

2011年6月の日平均気温

平年の６月の平均と2011年の6月、それぞれの1か月分の１日の平均気温をグラフにまとめた図です。
　図でもわかるように23日が28.1度と６月の最高気温で、この日にレーザー機のトラブル発生が集中しました。
それまでエアコンなしで省エネに協力していたせいもあり、ここにきて一気に気温が上がってレーザーがダウンしたものと考えられます。
そういった現場での皆様は汗をぽたぽた流れるくらいの暑さで加工していたとお聞きました。

レーザー機トラブルの理由として-
空冷発振器をご使用のお客様が対象となるわけですが　加工機周辺温度は１５℃～２５℃が快適に動作する温度で　それ以下でもそれ以上でも発振器は安定しにくくなります。
　とはいえ１５℃～２５℃の加工機環境を保つのは並大抵のことではありません。
　そこで、日々のちょっとした工夫でトラブルを回避する事例をあげてみます。


◆事　例

１. エアコンが無い場所に設置している
　空冷の場合、外気をファンでレーザーに送り冷却していますので、周辺温度が上がると、発振器は放熱できず加熱し続けます。
もっとも熱くなる場合、内部は８０℃に達し、発振をしなくなります。
故障の原因となりますので出来る限り冷気が来る場所への設置をお勧めいたします。
　移動が難しい場合は、スポットクーラーを使用する、サーキュレーターでエアコンの冷気を送るなど、レーザー機周辺の温度と空気の流れが改善するよう工夫してください。

２. エアコンがあるが冷気が回ってこない
　エアコンの冷気を少しでもレーザー加工機に近くなるよう、扇風機やサーキュレーターを間接利用するなどしレーザー機後部スペースの空気の滞留を改善してみましょう。
あまりに室温が高い場合はエアコンの設定温度を下げて頂くよう、対策をお願いいたします。

３. 直射日光が当たる
　夏場の直射日光はレーザーには大敵です。遮光カーテン・遮閉ボードなどを施工し直射日光を防いでください。
窓際に設置されている方は特に要注意です。

４. ブロアーを使っているので冷気が逃げてしまう
　ブロアーは基本的に換気扇代わりとなってしまうため室内の冷暖房が効きにくくなってしまいます。
室内排気の集塵脱臭装置を検討してみてはいかがでしょうか？
特に６月～１０月、１月～３月の夏日や冬日の期間も室温で悩むことはありません。
集塵脱臭装置はフィルターなど消耗品があり工場などでは避けられがちですが、室温の安定には最も効果的と言える機器です。
　またTrotec集塵脱臭装置はレーザー機との連動機能があり、加工が終了すると同時に止まってくれる省エネモードがついていますので、加工終了後でも回りっぱなしになりません。
省電力が推奨されているこの機会に検討されてみてはいかがでしょうか？

Trotec Atmos　集塵脱臭装置

https://www.troteclaser.com/ja/laser-machines/laser-exhaust-atmos/
（トロテック公式ページにジャンプします）


　売上に貢献するレーザー機ですから、良い環境でバリバリ働いてもらえるよう、少しばかりの心くばりをお願いいたします(^_^)ｂ