co2を使用し鏡に彫刻

 speedy300を使用して鏡に彫刻をしたいと思います。



まずはデータから。
今回はCorelDRAWで作成しました。



 左が元データ、右が彫刻用に加工済みのデータです。

 写真はPhotoshopなどでグレースケールに変換後、白い部分と黒い部分にある程度メリハリをつけ、彫刻に必要のない部分などをカットしておきます。
 データー内、黒い部分が彫刻され(鏡の部分が無くなる)、白い部分は残るということを念頭に、白黒反転も忘れずに。

 猫、草花の左右と文字の部分の色分けについては、今回ペーパータオルと水を使用し加工を行うため、各部分ごとに彫刻を行い、水の補給を行いやすくするためです。
 とは言うものの、集塵機の風やレーザーの熱の影響で乾きやすいです。
 乾いたペーパータオルが浮き上がると失火の原因になりますので、加工中は必ずレーザー機の傍で待機し、目を離さず早め早めに水の補給を行ってください。
 
使用機/speedy300 80w機
レンズ/1.5inch
その他/太口コーン(レンズ部分に着ける赤い▽)使用

●用意するもの
・鏡
(150×150×厚み2mm、市販品)
※ガラス製、裏面(鏡面)は金属を蒸着したものを使用。
樹脂製のもの、フィルム貼りのもの、金属板のもの等は適用外です。
・霧吹きまたは携帯用ミニボトル(中身は水道水)
・ペーパータオル(凹凸加工されたものは不向きです)

●加工パラメータ
猫/
加工モード:ディサ生成 横方向反転:ON DPI:1000 power:38 speed:25 PPI:1000 内部エアアシスト:OFF

文字・草花/
加工モード:カラー 横方向反転:ON 高度なジオメトリ:ON DPI:1000 power:38 speed:25 PPI:1000 内部エアアシスト:OFF

 鏡の裏面全体にペーパータオルを被せ、霧吹きで十分に水を含ませて加工に進みます。
加工終了後は速やかにペーパータオルを取り除き、水分を十分に拭き取ってください。
 水分が残ったままにしておくと錆(サビ)の原因になります。



 ●出来上がり

表面から見た状態

写真は白いボードの上に置いて撮影していますので、加工を行った部分が白く見えますが、実際は彫刻した(レーザーを照射した)部分は鏡の塗装が無くなり、少し白みがかった透明になっています。
額などに入れ飾る場合は裏に紙を入れるか、または塗装をする必要があります。
(冒頭の写真は裏面から白色で着色しています)


●合わせてご覧ください(^_^)b
2015年11月26日UP 鏡に彫刻の、後処理 ~着色について~
http://trotec-m.blogspot.jp/2015/11/blog-post_26.html

2017年7月3日UP ガラス彫刻に水が必要なワケ ~その1~
https://trotec-m.blogspot.com/2017/07/1.html



※元写真(猫)著作者/BMiz  サイト:http://free-photos.gatag.net/






コメント