もうすぐHALLOWEEN!ということで、今回はSpeedy300flexxとJCV(Jov Control Vision/ジョブ コントロール ビジョン)を使用して、ハロウィン向けスタンドミラーを作成したいと思います。
CO2用、fiber(ファイバー)用 計2種類のレンズを使用し、MDF、ミラーアクリル、厚紙 計3種類の材料を加工し組立てます。
CO2での基本的な加工の他、CO2にJCVを用いての加工、fiberならではの加工もありますので、要所毎に加工のヒントがあります。
まずはデータから。
●データサンプル
今回使用したデータのサンプルです。
★PDFです。
作図用ソフト(Corel DRAW、Illustratorなど)で開いて使用してください(^_^)b
http://firestorage.jp/download/69ca39de968b235bcec1725aa98b7d0991e6aa22
CO2用、fiber(ファイバー)用 計2種類のレンズを使用し、MDF、ミラーアクリル、厚紙 計3種類の材料を加工し組立てます。
CO2での基本的な加工の他、CO2にJCVを用いての加工、fiberならではの加工もありますので、要所毎に加工のヒントがあります。
まずはデータから。
MDFはミラーアクリルと厚紙を嵌め込むフレームを作成するため、ミラーアクリルは表面(鏡の面)からfiberでのマーキングを、裏面(塗装の面)からCO2でのカットを行うため、それぞれ表裏両面の加工データを作成し、その他部品も含め計7種類のデータを準備しました。
上図内、
赤と青の線はカット用。黄緑はガイド用ですので実際の加工には使用しません。
黒ベタの部分は加工モード『標準』で、グラデーション及び灰色ベタの部分は『レリーフ』で彫刻します。
加工に進みます。
●使用レーザー機その他
・レーザー機:Speedy300 flexx CO2 80w、fiber 30w
・CO2:2.0inchレンズ、細口ノズル
・fiber:fiber用3.2inchレンズ
・JCV(Job Control Vision)
●用意するもの
・MDF:4mm厚
・ミラーアクリル:2mm厚(裏面塗装のもの。フィルムやシール貼りは不可)
ガラス製の鏡は今回の加工方法では加工出来ません。
・厚紙:黒色(ミラーアクリル裏面の目隠しに使用、画用紙程度でOK)
・油性ペン:黒(印付けに使用します)
・塗料:黒、銀、オレンジ(MDFとミラーアクリルの着色に使用。水性ペンキ、アクリル絵の具など)
・サンドペーパー(MDFのヤニ、焦げ取りに使用。100番程度の粗目のもの)
・木工用ボンド
・とんぼ:5個(フレーム裏、ミラーアクリルと厚紙を留める爪)
●パラメーター
◆MDF CO2用レンズ使用
・フレーム表面、切抜き文字
加工モード:レリーフ
DPI:1000
彫刻/パワー 100 スピード 20.0 PPI 1000
カット/パワー 80 スピード 0.6 PPI 10000
・フレーム裏面、スタンド
加工モード:標準
DPI:1000
彫刻/パワー 100 スピード 10.0 PPI 1000
カット/パワー 80 スピード 0.6 PPI 10000
◆厚紙 CO2用レンズ使用
加工モード:標準
DPI:500
カット/パワー 30 スピード 5.0 PPI 1000
◆ミラーアクリル 表面 fiber用レンズ使用
加工モード:標準
DPI:500
パワー 90 スピード 55.0 PPI 20000 Zoffset -1mm
◆ミラーアクリル 裏面 CO2用レンズ、JCV使用
加工モード:標準
DPI:500
パワー 60 スピード 0.8 PPI 7000
左上から下へ順に MDF フレーム、切抜き文字、フレームスタンド 右上から下へ順に ミラーアクリル、厚紙 |
左/ミラーアクリル裏面 右/MDFフレーム裏面 |
左 ミラーアクリル裏面/マーキングを行った部分の塗装が剥がれて透明になり、奥に置いたMDFフレームが透けて見えています。
右 MDFフレーム裏面/ミラーアクリルと厚紙の厚みを足した凹み(今回は約2.1mm)になるようパラメータを加減し彫刻しました。
深くし過ぎると切抜き文字の台座やミラーアクリルが留まる部分、飾の部分などが薄くなり折れやすくなるので注意が必要です。
●加工のポイント
◆MDF
・フレーム表面のレリーフ彫刻は、後ほど裏面にミラーアクリルと厚紙を嵌め込むための凹みを彫刻しますので浅めにパラメーター設定を行っています。
・裏面の凹みは使用するミラーアクリルと厚紙の厚みを計測し、試彫刻を行って深さを加減してください。
・加工終了後、フレーム本体と文字の貼り合わせ及び着色を行う前にフレーム、文字の両面、平面および彫刻を行った凹部分のヤニや焦げをサンドペーパーで削り落としておくと色の付きが良くなります。
◆厚紙
・ヘッドからのエアーや集塵機の吸引により紙が捲れ上がったり飛んだりしないよう、集塵機の吸引調節を行う、もしくは加工の妨げにならない位置で留めるなどし、注意してください。
◆ミラーアクリル
・fiberマーキングは表面(鏡の面)から、CO2カットは裏面(塗装の面)から加工を行います。
・鏡の面の保護フィルムはfiber加工、CO2加工ともに付いたままでOKです。
・CO2でカットを行った際切り口に少しバリ(ザラザラ感)が残りますが、今回はフレームで隠れますのでOKとします。
・表面(鏡の面)fiberマーキング→裏面(塗装の面)CO2カットの順に加工を進めます。
・fiberマーキングはレーザーを照射し、裏面に施された鏡面塗装を剥す状態になります。
この時、アクリル板とハニカム台の間にゲタ(3mm以上の厚みまたは高さのあるもの)を挟み、アクリル板を中に浮かせた状態で加工を行うとよりキレイに仕上がりますが、加工ムラが出来やすいです。
必ず、板が反っていないこと、加工を行う板面がレザーヘッドに対し平行に置かれていることを確認し、加工を行ってください。
・表面加工終了後、イラスト部分の外周4隅の○に油性ペンで色を塗ります。
鏡の面に色を塗り、裏面(塗装の面)の○から見て色ムラや塗り残しが無いように黒く塗りつぶしてください。
・JCVを使用し裏面(塗装の面)からCO2でカットします。
・『加工イメージ動画』内では省略していますが、JCVを使用する際は『キャリブレーション』を必ず行って下さい。
★JCVの使い方
ジョブコントロールビジョン ~カット~(2016年2月22日更新)
JCV キャリブレーションの重要性(2019年2月26日更新)
・カット終了後、鏡の塗装を剥した部分(イラストの部分)に着色します。
今回は左下のおばけをオレンジ色、その他を銀色で着色しましたが好みでOKです。
●加工イメージ動画
★撮影用に上面のフタを開けて加工を行っています。実際に加工を行う際は必ずフタを閉じて行って下さい。
★加工中は必ずレーザー機の傍に居るようにし、目を離さないでください。
着色終了後よく乾燥させ、裏面にとんぼを付けてミラーアクリルと厚紙を嵌め込み完成です。
●データサンプル
今回使用したデータのサンプルです。
★PDFです。
作図用ソフト(Corel DRAW、Illustratorなど)で開いて使用してください(^_^)b
http://firestorage.jp/download/69ca39de968b235bcec1725aa98b7d0991e6aa22
コメント
コメントを投稿